皆さん、こんにちは。公明党の高橋雅成です。知事、警察本部長及び関係部長の誠意ある答弁を期待しながら、通告に従いまして一般質問をいたします。
福岡県は先月、梅雨入りをしたのに続きまして、先週には早くも台風が接近するなど、台風シーズンも間近になりました。そして、県下各地に甚大な被害をもたらした昨年の七・一九水害から間もなく一年が経過いたします。そこで、昨年、特に被害が大きかった御笠川と宇美川、明星寺川の三河川の整備状況、さらに今後の計画などについて質問いたします。
初めに御笠川ですが、博多区の河口から大野城市の山田橋までの延長十・五キロについては、平成十一年の六・二九水害を契機に進められていた河川激甚災害対策特別緊急事業が拡大され、整備流量毎秒八百九十トンヘ向けて河道掘削、護岸工、橋梁工、堰改築などが計画されているほか、その上流、白鳥橋から縦貫道までの一・九キロで河川災害復旧等関連緊急事業が、さらにその上流の縦貫道から都府楼西鉄橋までの一・一キロで河川災害復旧助成事業が進められております。宇美川につきましては、多々良川河口から水車橋までの延長十・二キロで復緊事業が、そして水車橋上流の延長六・九キロで助成事業がそれぞれ昨年度から始められております。また、明星寺川については、七・一九水害以前から進められておりました国、県の床上浸水対策特別緊急事業と、飯塚市、穂波町が事業主体の都市下水路事業が進んでおりますが、七・一九水害に対応した新たな事業にはいまだ手がつけられていない状況であると伺っております。
そこで、土木部長に質問ですけども、御笠川、宇美川の各事業の進捗状況はどうなっているでしょうか。また、それぞれの事業の完成はいつごろになるのかお示しください。また、明星寺川の水害対策は今後どうしていくのか、穂波川、遠賀川の国の対策とあわせて明らかにしていただきたい。さらに、計画が完成するまでは、出水期の応急的な対応が必要です。本年の出水期の対策は万全なのか、とられている対策を説明してください。また、その対策の住民への周知徹底はどのようにされているのかをあわせてお伺いいたします。
次に、防災面ですが、昨年の九月議会で、麻生知事はふくおかハイパーネットやインターネットなどを通じた防災情報の的確な伝達に努力することと、災害ボランティアの人材育成、組織化を図る旨の御答弁をされております。ハイパーネット活用など防災情報の的確な伝達について、この一年、何らかの進展があったでしょうか、また災害ボランティアの育成は図られたでしょうか、知事にお伺いいたします。
次に、高齢者の方が運転免許証を更新する際に義務づけられている高齢者講習について質問します。
進展する高齢社会にありまして、高齢者が生活の足として仕事や余暇などのために車を運転する機会はますますふえております。また、公共交通機関のない地域で生活される高齢の方にとって、運転免許証はなくてはならない生活必需品でもあります。それに伴いまして、高齢者が加害者となる事故や自損事故の防止は重要な政策課題となっております。そこで、高齢者講習は、平成九年の道路交通法改正により、平成十年十月一日から、七十五歳以上の方を対象に実施され、その後、平成十三年の道交法改正によりまして、平成十四年六月一日から、受講対象者が七十歳以上に拡大されております。高齢者講習制度を導入した背景は、警察庁によりますと、平成八年当時、七十五歳以上の高齢者の死亡事故件数の増加率などが他の年齢層の方と比較して極めて高くなったため、また平成十三年改正で対象を拡大したのは、七十歳から七十四歳までの年齢層の方による死亡事故件数が十年前の約二倍に激増し、運転免許保有人口当たりの死亡事故件数が年齢層別に見ても他の年齢層と比較して高くなっていたことなどによると説明しております。つまり、高齢者講習が具体的かつ実質的に高齢者の安全運転の確保につながることが重要であり、これにより高齢者が第一当事者となる交通事故が減ることが期待されるわけです。
そこで、県警本部長に伺います。本県において、昨年、運転免許更新時に高齢者講習を受講した七十歳以上の免許取得者は何人おりましたでしょうか。また、高齢者講習が実際に効果を上げているのかどうかを知る目安としまして、平成十四年六月を境として講習実施前と実施後の七十歳以上の高齢者が加害者になった場合の交通事故の具体的な数を教えていただきたいと思います。また、そのうち平成十五年中の件数の七十歳以上の運転免許所有者に対する割合について、他の年齢層の割合と比較しながらお示しください。
さて、高齢者講習の内容ですけども、安全運転の知識などの講習が一時間、運転適性検査器材による診断と指導に一時間、実車による診断と指導を一時間の合計三時間となっております。講習手数料は六千百五十円、受講する場所は県下の指定された自動車教習所四十一校となっております。また、十分間程度の実車走行を内容とするチャレンジ講習を受講、合格した上で、一時間ほどの特定任意高齢者講習を受講するという方法もあり、この場合、四千百五十円ほどの経費で済みますが、実際にチャレンジ講習を受けている人は少ないようです。こうした高齢者講習に対しては批判を多く耳にします。代表的なものとしましては、講習時間が三時間と長い、受講料が六千百五十円で極めて高額だ、運転適性診断は高齢者には不得手なテストで精神的な負担も大きい、高齢者の運転技術やマナーの向上に役立つ内容とは思えない、などといったものです。先日も何人かの高齢者から、ほぼ同じ内容の指摘を直接受けました。お一人は、受講料が高額なことに特に憤っておりました。もう一人は、講習時間の三時間がお年寄りには体力的にきついということでした。また、高齢者、高齢者と一くくりに言うが、言いかえれば私たちは運転のベテランだと、ベテランに講習するよりも運転初心者の若年者にこそ講習を強化すべきだと、もっともな指摘をする方もおりました。ゲーム機のような運転適性器材による診断に疑問を投げかける声も聞きました。講習を受け持つ教官の資質の問題もあろうかと思います。
そこで、高齢者講習を委託している県下の指定自動車教習所に対し、高齢者講習専門指導員の養成や施設、機器の整備、さらには講習内容の充実等について指示するとともに、管理者への講習会の開催や抜き打ちによる立入調査、巡回指導なども必要と考えますが、こうした点についていかがお考えか、警察本部長にお伺いします。
最後に、高齢者講習の手数料六千百五十円は県条例で決められているものですが、全国一律となっております。七十歳以上の方は、この六千百五十円に加えて、更新手続手数料の二千二百五十円などが加わり、免許証の更新に八千円以上の出費が必要になっております。年金のみで生活している高齢者も多い上、高齢者の免許切りかえは三年と短いため、経済的に大きな負担になっているだけでなく、不公平感も生じさせております。そこで、県条例で定められているにもかかわらず、全国横並びの六千百五十円の手数料について、その根拠は何なのか警察本部長にお伺いします。とともに、低所得の高齢者などを対象にした手数料の減免措置あるいは県独自の助成制度などをつくり、高齢者の経済的負担を軽くすることを知事並びに警察本部長に強く要望し、一般質問を終わります。ありがとうございました。
防災情報の市町村への的確な伝達の方法についてであります。県の方からは、気象情報あるいは注意喚起などの防災情報につきましては、ふくおかハイパーネット、いわゆる防災無線でございますが、これを通じまして二十四時間、市町村に送信をいたしております。さらに、県は市町村に対しまして、夜間、休日におきます連絡体制、警報が発表されたときの出勤態勢の整備を要請をいたしております。すべての市町村でこれに対応する態勢の整備づくりが進んでおります。また、今度は市町村からそれぞれの住民の皆さんに対する情報の的確な伝達が非常に重要なわけでございます。この点につきましては、一斉通報が可能な行政無線、サイレン、電話連絡網などによりまして各住民の皆さんに伝達をする、その態勢の整備が進められております。県といたしましても、引き続き情報伝達体制の充実を指導してまいりたいと考えております。
災害ボランティアの人材育成あるいはその組織化の問題についてでございます。県の方では、これまで総合防災訓練におきまして、ボランティアの皆さんと協力をしていくということを訓練の重要なテーマの一つとして、その実施、またこれを通じての災害ボランティアの育成に努めてまいりました。加えまして、組織化という観点からは、ボランティア団体相互の連携を図るということが必要であると考えております。この観点から、県の方では福岡県内のボランティア団体等を構成員といたします福岡県災害ボランティア連絡会を速やかに設立をしてまいる考えでございます。この連絡会を通じましてボランティア団体などの相互の連携研究を深めますとともに、研修会、実地訓練、図上訓練を行いまして、災害ボランティア活動を担う人材、その能力の向上を図ってまいりたいと思います。
御笠川の事業進捗状況等についてでございます。御笠川につきましては、平成十一年度より実施しております河川激甚災害対策特別緊急事業、いわゆる激特事業によりまして、これまでに博多駅付近までは河道の拡幅がおおむね完了し、前年度より流下能力は大幅に向上しております。平成十五年度末までの激特事業の進捗は事業費ベースで五〇%であります。激特事業区間の上流域で実施しております河川災害復旧等関連緊急事業、いわゆる復緊事業でございますが、さらに河川災害復旧助成事業、いわゆる助成事業につきましては、昨年十二月二十四日に国より事業採択を受けまして、現在、河道拡幅、橋梁のかけかえ及び堰の改築に必要な調査、設計及び地元調整等を進めているところでございます。事業の完成につきましては平成十九年度を予定しておりますが、一日も早い事業効果の発現を目指して努力してまいります。
次に、宇美川についてでございます。宇美川では、復緊事業、助成事業につきまして、御笠川と同様、昨年十二月二十四日に国の事業採択を受け、土砂の異常堆積箇所についてしゅんせついたしますとともに、河道拡幅、橋梁のかけかえ及び堰の改築に必要な調査、設計及び地元調整等を進めているところでございます。事業の完成につきましては平成十九年度を予定しておりますが、御笠川同様、早期の完成に向けて努力してまいります。
明星寺川についてでございます。明星寺川では現在、国及び県で実施しております床上浸水対策特別緊急事業、いわゆる床対事業を引き続き推進するとともに、追加対策につきまして、七・一九浸水対策連絡協議会の中で地元自治体及び国と協議を行っているところでございます。協議会では、今後必要となる対策といたしまして、国が今年度より実施いたします遠賀川や穂波川における追加の床対事業に加えまして、調整池等の雨水流出抑制施設の設置が提案されております。今後、計画の具体化に向け、関係機関と調整していくこととしております。
今年度の出水期までの対策、その周知でございます。昨年、甚大な被害がございました御笠川、宇美川、明星寺川につきましては、今年度の出水期を前に点検を行い、必要な箇所に止水のための簡易な壁や土のうを設置するとともに、しゅんせつ、掘削などを実施しております。また、各地区に水防のための土のうの備蓄をしているところでございます。さらに、市町村との情報連絡体制につきましても、大雨洪水警報段階ですべての市町村が職員を配置するなど、県からの水位情報や水防警報の情報が確実に伝わる体制を整えております。こうした取り組みにつきましては、住民説明会の開催やチラシの配布などにより周知を図っているところでございます。
運転免許更新時の高齢者講習についてお答えします。
まず、高齢者講習の受講者数についてでありますが、平成十五年中は四万八百二十人の方が受講されています。
次に、高齢者講習の対象年齢が七十歳以上に改正された平成十四年六月の前後それぞれ一年間の七十歳以上の高齢者が第一当事者となった交通事故は、改正前が二千百八件、改正後が二千百六十五件となっております。これを七十歳以上の免許保有者のうち事故を起こした人の割合で比較すると、わずかではありますが減少しております。また、他の年齢層との比較についてでありますが、平成十五年中の七十歳以上の免許保有者の交通事故の発生率は一・四%であり、十六歳から二十九歳までの若年者層の二・五%に比べると低くなっておりますが、三十歳代から六十歳代までとほぼ同様の発生率であります。
次に、高齢者講習の充実強化についてであります。本講習は、実際に自動車を運転するなどして、その身体機能の低下を自覚していただき、年齢に応じた安全運転の方法について具体的に指導するものであり、高齢者の交通事故防止に有効かつ必要なものであります。また、講習指導員の資質の向上を含め講習内容の充実を図ることは、議員御指摘のように、大変重要であると考えております。このため、県警察においては、指定自動車教習所の管理者等の会議や研修会などにおいて、講習指導員の養成や能力の向上、施設のバリアフリー化などを指示しているほか、高齢者講習に際して、随時、担当者を立会、指導させるなどの取り組みを進めているところであり、今後とも講習内容の充実に努めてまいりたいと考えております。
最後に、高齢者講習の手数料の根拠についてであります。この手数料は、道路交通法第百十二条及び同施行令第四十三条に、物件費、施設費、人件費に対応する標準額が定められており、これを根拠として、福岡県警察関係手数料条例で定めているところでございます。
知事、警察本部長、御答弁大変ありがとうございました。幾つか指摘し、要望させていただきたいと思います。
一点目ですけども、御笠川の激特事業についてです。土木部長の答弁ありました、博多駅付近まで河道の拡幅がおおむね完了していますと。おおむねの言葉どおりなんですけども、現場を歩きますと、用地買収ができていなくて、一部拡幅ができていない、そういうところがあります。しかも、拡幅ができていないその地域に、昨年の七・一九水害のときに、危うく激流に娘さんと一緒に流されそうになった、そういった方が住んでおられます。そういった方にとっては、目の前で見ている拡幅ができないその場所、毎日目にしているわけです。心配で心配でたまらない、そういう声を何度もお伺いしております。現場の土木事務所に聞きますと、ともかく一刻も早く工事を完成させたいという決意をしておられました。前回の平成十一年の水害を契機にして始められた激特事業は、現実に用地買収のおくれから、工事がおくれております。しかし、今回はこういったおくれは断じて許されないと私は思います。毎日御笠川を見て生活している住民の立場に立ちまして、現場と同じ感覚を持ってもらいたいというふうに思います。一刻も早い工事の完成をよろしくお願いいたします。これは宇美川も、また明星寺川についても同様でございますので、どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。
それから、防災、災害情報の伝達の件ですけども、県のホームページなどを見ておりますと、国とか県が設置している水位計、それから雨量計、これは私たちも普通に見られるわけですけども、市町村が設置している水位計や、また監視カメラ、こういった情報はそれぞれの市町村のホームページなどを通じてしか見られないようになっております。こういった市町村が設置している監視カメラとか水位計、こういった情報も県のホームページで一緒に見られる、そういったリンクを早くしていただきたいと、早急にリンクを張っていただけることを要望いたします。
それから、高齢者講習についてですけども、全く偶然ですけども、きょう県庁に自分で車を運転してやってくるときに、交差点に赤信号で侵入し左折してくる乗用車があり、直進するバイクと危うく衝突しそうになっておりました。車の運転者を見ますと、御高齢の御婦人でした、おばあちゃんでした。高齢になって、判断力とか反射神経が鈍くなるのは確かにあるんだなということをそのとき改めて思った次第です。そんな中、先ほど答弁いただきましたけども、七十歳以上の方が加害者になった交通事故は、件数こそ若干ふえておりますけども、免許保有者の割合からすると、これもわずかですけども、減少傾向にあると。また、他の年齢層との比較では、発生率はほぼ一緒であると。むしろ、若年層の十六歳から二十九歳二・五%という大変高い数字になっている。そういったことを見ましても、この高齢者講習の一定の成果が上がっているのかなと評価してもよいのかなというふうに思っております。ただ、せっかく三時間もかけて講習しているわけですから、先ほども言いましたけども、もっともっと成果が上がるように、内容の一層の充実を求めたいと思います。
さらに、手数料の金額については、先ほど指摘しましたように不満の声が大変大きいものがあります。県条例で決まっているということですけども、さらに施行令で標準額が定められていて現実に県条例で額を動かしにくいという、そういう難しい問題があるようですけども、ぜひこれも前向きに検討してもらいたいことを再度要望いたします。
それから、チャレンジ講習ですけども、ほかの県の警察のホームページ等を見ておりますと、普通の高齢者講習と、このチャレンジ講習を受けるという方法と、両方の方法があることをきちっと明記しておりまして、お年寄りが選択しやすい状況になっております。ちょっと聞きますと、福岡県ではチャレンジ講習、二十人ぐらいしか受けていなくて、通ったのが四人ぐらいだというお話もお伺いしました。ぜひこういったこともできるんだということがもう少しアピールできるように、いろんな形でPRをしていただきたいと思います。
以上要望いたしまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。